1999年8月 月中・月次報告書(さわかみ投信)

さわかみファンドがスタート。日本にない本格的な長期投資・運用というものをいよいよ世に問うていける。一般的に日本の投信は設定後1ヶ月でフルインベストメントにもっていってしまうが、我々はそういった粗っぽい運用などしたくない。ポートフォリオ構築に1年以上かけても構わないから、じっくりていねいに安値を拾っていきたい。アセット・アロケーションを基本に景気の大きなうねりに沿って投資運用を行うのだ。ただ時間軸がどうしても長くなるので、投資家顧客には月2回の報告書をお送りしよう。どんな投資をしており、運用状況はどんな具合かを全部さらけ出してお伝えする。8月31日、第1号の月次報告書を発送。

さわかみファンドのフルディスクローズ体制は投資家顧客のみならず運用業界全般にも波紋を呼んだ。ポートフォリオ組み入れ上位10銘柄ぐらいしか載せないのが一般的なのに対し、我々は正々堂々とすべての組み入れ銘柄を取得コストまで含めて開示。その覚悟と透明性は、さわかみファンドをして本物の投信が登場してきたという評価を高めた。

投資運用ビジネスにおいて、信頼し期待され資金を託してもらえることがどれほどありがたいことか。まして我々は営業も宣伝もしない直販体制である。思うがままの投資運用を展開させてもらえる喜び、我々を信じ大事な虎の子を預けていただけることへの感謝、それらを月2回お伝えせずしてさわかみ投信は存在しない。ありがたい気持ちと心を込めてていねいに月2回の報告書を作成し、その日のうちに発送する。一刻も早く投資家顧客に運用状況をお知らせしたいからだ。投資運用は長期視野でどっしりと骨太く、されど顧客への報告は迅速に。

「良い運用資金と良い投資家顧客」なくしてさわかみ投信の投資運用はない。お客様との大事なつながり、それが月中・月次報告書である。これは我々の大事な文化として永久に続けなければならない。