1999年12月 ファンドの設計変更(さわかみ投信)

金融庁から突然呼び出しの電話がかかってきた。さわかみファンドを毎年分配する方針にしろとの変更命令のような指示。とんでもない要求を突き付けられた。

一般生活者の財産づくりに長期投資・運用の複利効果は最大の武器。さわかみファンドは完全無分配にするのが理想なのだが、それではお上が許さないとのことでオリンピック同様の4年毎に分配するファンドに設計した。毎年分配は日本の投信で一般的かもしれないが、分配などしたら複利効果をわざわざ削ぎ落とすだけのこと。さわかみファンドの価値が薄れてしまう。既に有価証券届出書を提出し当局から承認を得ている。あまりに唐突で、それも理由も定かでない要請に我々は承服できない。押し問答がかなり続いた。しかしいくらネバっても、「とにかく変えてください」と返されるのみ。このままいくと認可取り消しという切り札を出してくる可能性もある。それは絶対に困る。毎年分配するファンドに約款や目論見書を変更する旨を告げたら、担当官はホッとした様子だった。なんらかの大きな力が働いていたのだろう。

12月、さわかみファンドは毎年分配するファンドに設計変更。