2002年3月 信託財産留保金少額免除規定(さわかみ投信)

さわかみファンドは1.5%の信託財産留保金を徴収するよう設計してある。機関投資家など大口投資家による短期売買をブロックするためだ。大口解約によってせっかく仕込んだ銘柄群の現金化を強いられたら、残った投資家顧客のポートフォリオが毀損してしまう。したがって解約される顧客には売却代金の1.5%を迷惑料としてファンド資産に置いていってもらおう。それが信託財産留保金の制度である。

運用成績を出す自信はあった。しかし、それを見た大口の機関投資家などに短期売買を繰り返されたらまともな長期投資・運用ができない。かといってさわかみファンドはオープン投信。どのような顧客も参加可能。大口投資家に短期の値ザヤ稼ぎの玩具にされるのを防ぐには、ある程度のペナルティを課すしかない。我々の思惑通り機関投資家はさわかみファンドを敬遠した。もともと一般生活者の財産づくりをお手伝いしようと設定したさわかみファンドだ。機関投資家の資金が入ってこなくても一向に構わない。しかし投資家顧客に急な資金の入用が生じた時、なにがなんでも1.5%の留保金を徴収するのは尺子定規すぎないか。ありがたいことにファンド資産額も300億円近くとなり、小口の解約であればファンド資産を痛めることもない。

3月、1日の解約で50万円以下の注文は信託財産留保金を免除するよう信託約款規定を変更。これは顧客から喜ばれた。ちょっとした入用で解約する時に、信託財産留保金の負担がないのは大助かりである。また、100万円の資金が必要となれば2日に分けて解約すればよい。ともあれ、さわかみファンドの信託財産留保金の制度は安定的な投資運用に大きな貢献をしたのだ。