2006年9月 さわかみ合同会社の設立(さわかみ合同)

さわかみ投信の所有の一元化は果たしたが、次なる課題はそれをどう100年200年と続かせるかだ。澤上篤人個人の所有が最も安全だが、いつかはこの世と別れを告げ、株式も誰かに相続しなければならない。皮肉なことに、良い経営と良い運用を貫いて投資家顧客からお預かりする資産が増えれば増えるほど会社の資産も拡大する。それに応じて相続税対象額も大きくなる。相続税が未納となれば、物納ということで保有株式などが差し押さえられる。つまりさわかみ投信の所有権が国庫に入れられ、いずれは競売にかけられることになる。冗談ではない。そんなことにでもなったら、せっかく外部株主から株式を買い取ったのに、またぞろ外部株主の登場となる。どうしようかと金森先生とさまざまな打開策を検討。

相続税の問題は個人所有だから発生する。法人所有であれば会社が存続する限り所有と経営の一貫性は守れる。そう結論付け、さわかみ合同会社を設立。設立時社員は澤上龍が代表社員とし、他4名とともに100万円ずつ出資。そして澤上篤人が300万円と、合計800万円でスタート。9月のことである。かくして、さわかみ投信の所有権は100%さわかみ合同会社に移り、相続税の問題はひとまず片付いた。