2007年6月 ウルソンシステム株式会社を子会社(さわかみ合同・ウルソン)

さわかみファンドは順調に成長する一方、顧客取引口座のWebシステムの独自開発は悪戦苦闘の連続だった。熊谷智弘が率いるウルソンシステムには常時40名を超すシステムの専門家が集まって開発を急いでいるが、完成予定は遅れに遅れていた。その間も人件費中心にコストはうなぎ登り。想定した開発資金3億1000万円はウルソンがみずほ銀行から借り入れて調達したが、たちまち食い潰してしまい、銀行への毎月の返済負担だけが残った。

システムが完成し商品化されなければウルソンは収入を得られない。運転資金が続かないということは、借金の返済どころかシステムの開発も中断せざるを得なくなる。長い目でみれば顧客取引口座のWeb化は絶対に必要で、開発の中断はあり得ない。されどウルソンは資金を湯水のように垂れ流す一途の赤字会社で、これ以上の銀行借り入れは不可。検討した結果、ウルソンシステムの子会社化を決定。

当初、さわかみ投信にウルソンを取り込むことも考えたが、そうするとウルソンのWebシステムをさわかみ投信以外に販売するのが面倒。独自の開発商品として広く外販したい。そこで、さわかみ合同会社の子会社として、さわかみ投信と同じ並びで独立した経営を続けようとなった。熊谷によるウルソン設立出資金1000万円に追加して、さわかみ合同が1800万円を出資して過半数保有の子会社とした。6月のことである。