2010年3月 株式会社ソーシャルキャピタル・プロダクション設立(SCP)

2004年にさわかみ投信にてサーフィン部を設立。しかし仕事に忙殺され海に行く機会などない。世の中では仕事と人生の両立が大事だというが、投資家顧客の大切な資産をお預かりする仕事をしている以上、バランスなど言っていられない。そのような日々が続きサーフィン部は実質廃部状態。夢を語り合う場としてのみ存在し、結果多くの社内行事やパタゴニア研修などはサーフィン部から生まれた。そしていつかは人工波プールの造りたい、そんな夢物語でサーフィン部の幕を閉じた。

サーフィンなど忘れかけていたある日、澤上龍がたまたまサーフィン界では有名な高橋幸司と出会う。お互いの仕事のことは棚上げし、ただ人工波プールの話で盛り上がって意気投合。そのうち彼がメディア出身で、今でも映像制作が得意だということがわかった。

リーマンショックの時、株式市場には恐怖心理が蔓延し株価は企業の日々の活動を無視して棒下げした。それ以前も同様で、企業活動の先にある社会を無視して、金融相場として株価だけが勝手に上昇していたのだ。この実態との差はどうやったら埋まるのだろう? 企業を応援すべきと果敢に立ち向かわなければならない中、紙とインクと全国勉強会では伝えたいことも伝わらない。どうやったら伝わるのか? そんな疑問を解消する術が動画映像にあり、であればと、すぐに映像配信会社を設立する方向に向かった。

最も悩んだのが社名。ただの映像製作会社では終わらせたくない。想いを込め、広がりを持たせるような社名にしたい。投資の経験から、投資家と企業は一対一の関係に終わらせるものではないと確信。多対多として社会を形成する姿を模索したい。そのようなことも新会社は取り組んでいきたい。考えに考え、社名はソーシャルキャピタル・プロダクションとした。

ソーシャルキャピタルとは、人と人との繋がりから生まれてくる社会的価値。世の中に眠っている価値を紡いでいくことで価値を顕在化させよう。そう、価値をプロデュースしていこう。映像制作会社なのでプロダクションという社名がちょうどいい。会社はすぐに出来上がった。

3月19日に新会社を設立、澤上龍1名でのスタートだ。資本金1,000万円、オフィスは世田谷のビルの一角。会議室やミーティングルームも開いていたら使ってよいという条件で月6万円は安い。何の仕事もない状況では、コストが低いということは大変ありがたかった。
それから、1円の収入を上げることの大変さを苦しむ日々が続いた。