2010年11月 ファンドマネージャー交代(さわかみ投信)

澤上龍から源健司にファンドマネージャーが代って1年半が経過。幾度となく「さわかみファンドの運用は一般のものとは違う」点について対話。源健司はその点をよく理解するも、運用とかファンドマネジメントという仕事のプロフェッショナリズムについて究めたいとする思いが強く、ものすごく勉強する。

運用やファンドマネジメントについて勉強するほど、それも学究的に調べるほど、既存の運用ビジネスに引きずり込まれてしまう。世界の運用ビジネスは、最大のスポンサーでもある年金を中心に組み立てられている。ポートフォリオ構築の理論的枠組みなど、毎年の成績が問われる資金運用の世界にどっぷりはまっているといっていい。それは、さわかみファンドが世に問う長期の投資運用とは月とスッポンほどの違いがある。どんなに高度理論や数式を駆使してポートフォリオを構築しようと、資金運用はしょせん計算づくの世界。我々がリスクをとって企業を応援していく長期投資とはまったく相容れない。

そのあたりのギャップを源健司は相当に苦しみ、海外の運用会社へ勉強に行きたいと願い出た。それなら我々の長期投資に幾分とも近いカナダのAGF社を紹介。3ヶ月、できれば1年くらい行ってみたいというので、ファンドマネージャー職は後任に担当させることに。

11月、第5代目ファンドマネージャーとして草刈貴弘が就任。社歴は浅いが、業務管理部で下端から3年を経て部長に次ぐ地位にまで昇り、運用調査部へ移ってからも進歩のスピードは抜群。理系出身で論理的な思考力がしっかりしており、我々の理念としている良い世の中をつくっていくための長期投資をニヤニヤ楽しめるヤンチャさも持ち合わせている。いずれは運用をさせてみたいと考えていたが、大幅に前倒しで現実の運びとなった。