2012年4月 ウルソンシステムの社長交代(ウルソン)

ウルソンシステムは投信会社の顧客管理システムを開発・保守する会社として設立された。正確には、そのような業態へと自然に変わっていったのだ。もともとはシステムコンサルティングを主に創業されたのだが、さわかみ投信のシステムの開発・保守を担う過程で投信会社向けのサービスに染まっていった。

さわかみ投信のような直販投信会社が続々と世の中に出てきている。皆、独立系ということで資本金を抑えながら運営しており、一般的な高額なる金融システムなど導入できない。直販投信に必要のない機能をフルパッケージで買うのではなく、ウルソンシステムが開発した必要最低限のサービスをASPで展開されるわけだから、皆が安価で利用することが可能だ。採算性も意義も十分にある流れだった。

しかし、さわかみファンドのWeb取引システムの開発に携わる頃から、ウルソンシステムの経営は厳しくなっていた。このまま続けていても堅牢なシステムを開発できないどころか、会社経営に多額の資金が消えて行ってしまう。さわかみ投信から村田宜紀、そして仲木威雄と取締役クラスが指導しに行ったわけだが、まったく改善の方向に進まない。

4月、システム開発の継続にもともと警笛を鳴らしていた澤上龍がウルソンシステムの代表取締役として就任した。それは開発を達成させるためでなく、取引先への配慮と働いている社員の尊厳を守りつつウルソンシステムの開発を中断させるためだった。